現在、世界中で猛威をふるっている新型コロナウイルス。病名としてはCOVID-19と、ウイルス名としてはSARS-CoV-2と言われますね。
毎日、新聞やテレビのニュースではこの話題ばかりが取り上げられ、ウイルスってそもそもなんだ?とか思ったりしません?
ウイルスって生き物なの?とか思ったりしません?(気になるのは僕だけでしょうか?笑)
まあそれはそうと、ウイルスって生命なのか、ということについて考えてみましょう。これには専門家の間でも明確に定義はされていないのです。生物に近い特徴も持っているし、逆に非生物であると言える特徴も持っているのです。
そんな曖昧な存在であるウイルスについて見ていきましょう!
生命の定義って何?
じゃあ、生命の定義って何?って思いますよね?これはだいたい次のような特徴を持つものを生物と言います。
・自己複製の能力を持つ
・膜によって外界と隔てられている
・生命維持のために代謝活動を行う
こんな感じでしょうか。まあ確かにそう言われると、人間だって、ネコだって、昆虫だって、魚だってこんな特徴を持っているように思いませんか?
まあこういう特徴を持ったものが生物と定義されているんですよ。ここに示したのは基本的な分かりやすい特徴だけなので、細かく言うともっとあったりもします。(確かに定義するの大変そうですもんね笑)
ウイルスは生命なの?
はい、本題やって参りました。じゃあウイルスって生命なのかについて考えてみましょう。
ウイルスと生命で違う点を挙げてみたいと思います。
・細胞やそれを囲む生体膜を持たない構造をしている
・他の生物を利用しなければ自己増殖は不可能である
恐らく他にもありますが、今回はこんな感じのことを挙げておきましょう。
実はウイルスってタンパク質の殻とその中にある核酸からできているんです。細胞だとか細胞膜をはじめとした生体膜とかはないんです。
まあ比較的単純な構造をしていますよね?
こういうわけで自分自身では自己増殖の機能を持っていないのです。じゃあどうやってウイルスは増殖するか。それは他の生物、他の個体に感染することで、その生物・個体の代謝能力を利用して増殖するのです。
いや~、これってすごい生活環だと思いませんか?ウイルスも生き延びるために頑張っているっていうことなんですよね。
この自己増殖の能力を持っていないという点は先ほど見た生命の定義からは外れますよね。しかし、「うん、じゃあ生命じゃないじゃん。一件落着!」とはならないのです。
さっきウイルスの構造に核酸があるって言いましたよね?ここなんです、ここ!
つまりDNAだとかRNAだとかを持っているってことなんですよ!
他の個体に感染して自身を増殖するときには、DNAとかを挿入するんです。DNAとかは遺伝情報をコードするもので、形質を決めるものですよね?(中学とか高校習いませんでしたか?)
遺伝子を持つってことは、次の世代に継承するための形質が存在するっていうことでもあるんですよね。
この性質を見ると、ちょっと生命っぽい気もしてきませんか?
まとめ
これまで見てきたように、ウイルスの定義は曖昧です。生命の定義も曖昧です。ウイルスは生物か非生物かは確実には言い切れませんよね?
ただ確かに言えることはウイルスだって自分の子孫を残す(増殖する)ために、何らかの手段を用いようと、頑張っているということです。ヒトに感染するとかね。(人間からするとちょっと複雑な気持ちですが…笑)
新型コロナウイルスだってそうですよね。
ウイルスが毒性を持っていなければ、我々ヒトと共存できるような気がしますが…。
まだまだ研究の余地はありそうですね。僕も非常に興味があります。じゃあ、今回はこの辺までにしておきましょうか。
最後まで見てくださり、ありがとうございました。
あ、外から帰ってきたら、手洗いうがいを忘れずに!!
ではまた~(@^^)/~~~