英文を読んでいる時に地味によく出てくる “down” という英単語。
down は副詞や前置詞のイメージが強いかもしれませんが、実は名詞にも動詞にも形容詞にもなり得るのです。
今回はそんな “down” という英単語をマスターしてしまいましょう。
これができれば英作文でも活躍すること間違いなしです。
副詞のdown 「下へ」
さあ、まずは一番基本的な使い方である副詞です。
副詞なので動詞の後に置いて動詞を修飾する働きをすることが多いですね。
例文を挙げてみましょう。
・I put my bag down under the chair. (椅子の下にバッグを下ろした。)
・He came down right now. (彼はたった今階段を下りてきた。)
このような使い方です。これは一般的なので親しみやすいのではないでしょうか。
前置詞のdown 「~に沿って」「~の先に」
前置詞なので、名詞句(代名詞や動名詞を含む)の前に置きますね。
早速、例文を挙げてみましょう。
・I walk down the street. (通りに沿って歩く。)
・He came down a hill. (彼は丘から降りてきた。)
・The post office is down the street. (郵便局はこの先にあります。)
このような感じです。
動詞のdown 「~を負かす」「切れる」
動詞のdownについてです。
恐らくほとんどの方は「downって動詞になるの?」と思うかもしれません。
はい、動詞になります。早速、例文で確認してみましょう。
・The telephone lines were downed by the thunder. (雷で電話回線が切れた。)
・I downed my opponent with one kick. (私は相手を一蹴りで負かした。)
このように動詞としても用いられます。意外ですよね。
形容詞のdown 「下りの」「故障して」
downは形容詞にもなり得るんです。
形容詞ですので、be動詞の後に置いたり、名詞の前において修飾語として機能したりします。
さあ、例文を見ていきましょう。
・My computer was down yesterday. (私のパソコンが昨日故障した。)
・This is the down escalator. (これは下りのエスカレーターです。)
このように使いますね。
名詞のdown 「下り」「落ちぶれ」
名詞のdownについてです。
もしかしたらこれが一番以外なのではないでしょうか。
とりあえず例文を見ていきましょう。
・The ups and downs of my life (私の人生の浮き沈み)
・The road has some ups and downs. (その道路にはいくつか起伏がある。)
この例文を見ると、確かに名詞として働いているのが分かると思います。
“ups and downs” は一種の慣用句みたいなものですね。
日本語の四字熟語「七転八起」とような感じと思ってもらえればいいと思います。
まとめ
今回は様々な品詞のdownを紹介してきました。
前置詞や副詞だけでなく、名詞や動詞や形容詞になることは意外だったのではないでしょうか。
しかしこれを覚えていると英作文でも英文読解でも役に立つはずです。
是非この機会に覚えてしまいましょう。
それでは今回はここまでにしましょう。